◇妊娠発覚〜妻・妊娠3ヶ月での海外旅行
妻の妊娠が発覚したのは2003年の11月。1ヵ月後に海外旅行を控えていた時のことだった。実は10月頃から何となくは感づいていた。妻は毎日基礎体温をつけていたのだが、体温のグラフからして「おそらく妊娠しただろう」という高温期が続いていたのだ。妊娠検査薬でチェックしたらやはり陽性。これは間違いないっ!ついに出来たよ子供が!
妊娠した事には夫婦共に大喜びだった。が、しかし・・・タイミングがちょっと悪い。これだと海外旅行に行っている時には計算では妊娠3ヶ月だ。3ヶ月といえばつわりもひどく母体的にも安静にしていなければいけない時期らしい。「どーする?やめたほうが良いかな?」「うーん・・・でも今からだとキャンセル料も発生してくるしなぁ・・・。無理をしなければ大丈夫じゃない?」「やっぱり産婦人科に行って相談してみようよ。」
そんなわけで妻は普段から通っている産婦人科へ行き、妊娠の確認と旅行についての相談に行った。やはり妊娠は間違いなかったので、先生からは「よかったわねー。」と祝辞の言葉を頂いた。ところが、続けて旅行のことを話したら、「旅行?出来れば止めたほうがいいわよ。どこ行くの?何日くらい?・・・えーっ!海外!?本気で言ってるの!?」・・・と、予想通りの反応がかえってきたそうだ。妻はどーしても行きたいということを訴え、その場合どういうことを注意したらよいか先生にアドバイスをもらって帰って来た。先生には、体に負担をかけるような行動は絶対にしない事と、もし向こうで何かあった時の為に、現地の病院を調べておく事をアドバイスされたようだ。
双方の両親に妊娠と旅行の報告をすると、私の母からは「よかったねぇ。おめでとう!旅行はちょっと心配だけど、無理をしないように気を使ってあげなさい」という何とも理解力のある答えが返ってきた。しかし、妻の母親からは産婦人科の先生と同じような答えが返ってきた。そりゃあ、心配するのは当然だ。娘が妊娠初期に海外旅行に行くと言って、二つ返事で「いってらっしゃーい」と言う親はそうはいないだろう。でも行きたいものは行きたいのだ。この気持ちは二人とも同じである。その気持ちが伝わったのか、妻の母も「まあ、あんた達はもう行くつもりなんだろうから、あとは自分たちの責任でやりなさい。でも本当に無理をしないように。行けるだけで満足するつもりで、ゆっくりと行動しなさいよ。」と念を押された。はい。その通りです、お義母さん。無理をしないように行動しないといけないですよね。こうして双方の親から同意をもらった二人は、妻の体のことを最優先に考えて行動するという事で全ての計画を立てていった。
今回の旅行先はアメリカ。ニューヨークとオーランド(ディズニーワールド)9日間である。よりによって遠い所を選んでしまったものだ。もちろん、妊娠するなんて事は考えていなかったし、NYには是非行ってみたかったのだからまあ仕方がない。下調べは、ネットをフル活用して様々な情報を入手した。同じ妊娠周期に旅行に行った妊婦さんの体験談や飛行機の中での事、あると便利なグッズ、現地の病院、天気予報など等。調べられることはひと通り調べておいた。
そして旅行当日。妻の父に空港まで車で送ってもらい、いよいよアメリカに向けて出発した。心配なのはやはり飛行機。長時間同じ姿勢で座っているのは母体に良くないので、妻には適度に機内を歩き回るようにしてもらったり、水分補給はこまめにしてもらったりした。幸いたいした問題もなくNYまでつくことができ、二人ともひとまずホッとした。何とかなるもんだね。
しかし、滞在期間中はやはりたいへんだった。何が大変だったかってそれは「つわり」。つわりのため、妻は途中で気分が悪くなることが多々あった。これは妊娠初期であれば当たり前の症状だから仕方ない。その為、出かけている途中気分が悪くなったら、一度ホテルに戻ってしばらく休憩をし、調子が良くなったらまた出かけるという風に行動した。でも、妻はつわりがそれ程ひどくないようだったので安心だった。何かあった時の為に「ベラベラブック」で会話を覚えていった。食事の時には『Do you have a grapefruit juce?』とばかり言っていたが、メニューに書いてなくてもたいがい持ってきてもらえるので、このフレーズは重宝した。
慎重に行動したとはいえ、NYでは色々なところに行った。タイムズスクウェア・自由の女神・グラウンドゼロ・マディソンスクウェアガーデンのクリスマスツリー・エンパイアステートビルからの夜景等。ブロードウェイでミュージカルも観た。見るもの全てが新鮮で良かったが、やはりグラウンドゼロは実際にあの場所に行くと言葉にならなかった。
あの場所は忘れられない。
旅行後半はウォールト・ディズニー・ワールドへ。ここに来るのはもう二回目なので、計画は万全。前回行けなかったところ、また行きたいところを中心に遊び回った。ただ妊婦の体に良くないアトラクションは避けた。MGMスタジオにある『トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー』はまた乗ってみたかったが、独りで乗ってもつまらないので見送った。また次回乗ればいいっか。
妻もNYの時よりも調子が良さそうだった。やっぱり好きな場所だけあって気分がのっていたんだろうね。アトラクションに乗らない分、いろいろなお土産を買ってまわった。前回購入出来なかったミッキーの電気スタンドも購入出来て満足。楽しい時間っていうのはホント、あっという間に過ぎてしまうものだね。気付けばいつの間にか最終日になってしまっていた。
名残惜しみながらWDWを後にし、空港に向かった。帰りの飛行機も問題なくやり過ごし、無事日本に帰国。もちろん、病院に行くまで完全には安心出来なかった。妻は早速、帰国した翌日検診に行き、おなかの子を確認してもらった。すると、子供は問題なく順調に成長してるとの事だった。これを聞いて二人ともやっと安心できたのだった。
そんなわけで、色々と心配していた海外旅行だったけど、結果的には何事もなく無事に終えることができた。私達夫婦は行ってよかったと思っている。もし、同じくらいの時期の妊婦さんで海外旅行に行くかどうかを検討している人は参考にしてみて下さい。妊婦さんの「体の具合を最優先に考えて行動する」事が大前提ですが、機内対策を怠らない。旅行中はいつもよりも余裕を持ってゆっくりと行動する。刺激が強いものは避ける。万が一何かあった時の為の対策準備(緊急時の連絡先・会話・現地病院の場所)はしておく。心構えがあるのと無いのではやはり全然違いますヨ。
最後に一言だけ。最終的には「自分達の責任」です。決して他人のせいには出来ないのだから。妊娠した時からもう親なのです。親の自覚を持って行動すればおのずと答えは出てくると思います。皆さんもどうか素敵なマタニティライフを。